女性医師のみなさまへのメッセージ
医師国家試験合格者の33.6%(2020年)を女性が占め、医師全体においても、女性医師の割合は21.9%(2018年)と漸増しています。人口10万人あたりの医師数が217.2人(2018年)と全国的にも少ない静岡県においては、他の都道府県以上に、女性医師が働きやすい環境を整備することが重要だと考えています。 日本医師会では、平成18年に「医師再就業支援事業」を厚労省から受託したのをきっかけに、女性医師の支援を主たるを目的として、平成19年に「日本医師会女性医師バンク」を開設するとともに、平成21年からは「女性医師支援センター事業」を積極的に展開しています。
日本医師会の積極的な対応に比べ、静岡県医師会としての女性医師支援活動はこれまで随分遅れていましたが、平成26年8月に、やっと「女性医師支援委員会」を設置することができました。 同委員会は、県医師会副会長を委員長とし、県医師会理事、郡市医師会女性理事、浜松医科大学「女性医師支援センター」スタッフ、県内基幹病院女性勤務医で構成されています。 平成26年度末に県内の「女性医師勤務環境実態調査」を行い、その結果に基づいた事業ならびに活動を進めているところです。具体的には、年3回ほどの委員会を開催し、女性医師支援に関する教育・啓発活動(年2回の研修会を含む)や「静岡県健康福祉部」との協働事業(「地域医療介護総合確保基金」に基づく「女性医師等就労支援事業」)などを行っています。 さらに、「浜松医科大学『女性医師支援センター』」や「ふじのくに地域医療支援センター」との連携や調整等を密に図ることで、新たな事業を今後進めてまいります。
なお、前述した「女性医師支援委員会」は、平成29年度から「ワークライフバランス推進委員会」へと改称され、女性医師だけでなく、男性医師も含めた勤務環境の改善に向けた活動等を展開していきます。