急に胸が痛む、急にお腹が痛むなど救急疾患は時間を問わず何時発症するか分かりませんね。また、何時、誰に起こるのかも分かりません。
日本国内に住む限り、現在では、諸外国と異なり発熱などの感染症に対しても一定の時間内に医療機関に受診することが可能です。このために軽症の疾患で救急医療施設が多忙になり混乱することも否定できません。皆様の適切な受診行動が、より高度な救急医療を提供できるようになることを御理解いただきたいと思います。
1.救急医療機関
休日の救急医療センター情報、当番医情報は、市役所などの各行政機関や医師会のホームページから知ることができます。
救急医療機関では、受診時の状況を把握するために現在受診中の病気の種類や服薬しているお薬の情報が必要となることが多いものです。治療中の病気のある方は、普段から主治医の先生から現在の病状と注意事項を確認しておき、服用中のお薬の情報(お薬手帳など)を忘れないようにしましょう。
2.救急受診ガイド
また、生命に関わるような重大な疾患については、各地域の専門的治療施設が治療に当たります。どのような症状が急を要するのかは直ちに判断が難しいかも知れません。普段から救急受診の目安を知っておくと良いですが、例えば痛みの程度などが“何時もと違う”と思える状況が重大な疾患につながる可能性があります。このページに訪問いただきましたら消防庁ホームページ内の救急受診ガイドを是非見ておいてください。症状に合わせて「赤:救急車を呼びましょう、黄:今すぐに医療機関を受診しましょう、緑:医療機関を受診しましょう」に色分けして緊急度を分類してあります。
3.救急蘇生法
救命率を高めるためには、皆様の援助が大いに必要です。救急疾患が発症してから病院で専門的治療を受けるまでに如何に救命処置が行われたかで結果が大きく異なります。現在では皆様が救命に参加いただくことが広く求められています。AEDの使用法を含め、救急蘇生法を覚えておいていただくと良いでしょう。日本医師会では心肺蘇生法を分かりやすく説明していますので、アクセスしてページ内のQRコードをスマホなどにブックマークしておいてください。きっと役に立つことと思います。
4.こども救急
ところで、お子様が突然、熱を出したり、ケガをされたりした時、どうしますか?
昼間であれば、普段から罹っている主治医に相談してください。
夜間や休日のお子様の急な発熱やケガ等でお困りの時、周囲に相談できる人がいなくて不安だったり、救急病院を受診した方が良いか迷われている場合は、「静岡こども救急電話相談」(#8000)にお電話してください。