近年、電子カルテ等の整備を通じて各種業務の効率化が図られていますが、医師が直接関与しなくてはいけない業務も確実に増えています。そのため、従前からの看護師、薬剤師、歯科医師、管理栄養士などとの協働のほか、専門事務職員等も巻き込んだチーム医療の展開が求められています。 静岡県医師会は、医師の各種業務負担を軽減する目的で、種々のメディカル・スタッフの養成や支援に協力しています。
静岡医療秘書学院
静岡県医師会長が学院長として運営している「医療秘書」の養成学校です。平成4年から、県内唯一の「日本医師会認定医療秘書」の養成校として運営され、卒業後の就職率も100%を維持しています。これまでは診療所(開業医)への就職が主でしたが、最近は病院での「医師事務作業補助職」としての需要も多く、学院内のカリキュラムを一部見直して対応を図っています。
「静岡県の医療クラークを育てる会」
平成26年度から、静岡県医師会は、静岡県との協働のもと「地域医療介護総合確保基金」を活用して医療従事者の支援事業に取り組んでいます。その中で、県内の医療機関にて「医療クラーク(総称)」として勤務している職員の生涯教育システムを構築してきました。 具体的には、年3~4回の研修会を継続的に開催しております。同研修会では、日本医師会の生涯教育などと同様に、研修時間を記載した修了証を発行しており、研修記録として利活用いただくことを考えています。
その他
静岡県医師会は、先に述べた趣旨のもと多職種の研修活動に講師等として積極的に参画しています。また、訪問看護師、保健師、ケアマネジャー、鍼灸師など、各種団体から依頼される事業にも随時対応しています。